松本山雅「生理に理解を」 取り組み Jリーグが表彰

女性の生理について理解を深めてもらおうというサッカー松本山雅FCの取り組みが、Jリーグから「社会と共有したい活動」として表彰された。実際に教育現場に広げようという動きも出てきた。
山雅は昨年10月から、本拠地サンプロアルウィン(松本市)のトイレに無料で生理用品を置いたり、育成組織のレディースU-15や地域の女子選手らに、体のケアや生理用品の使い方などを伝える講習会を開いたりしている。
活動は、学校などに生理用品を寄付するチャリティー団体「レッドボックスジャパン」(東京)と連携した。
この活動が「Jリーグシャレン(社会連携活動)!アウォーズ」のパブリック賞を受賞した。有識者からなる選考委員からは、「タブー的な社会課題に取り組んだ」「Jリーグが課題解決のプラットフォームになり得ると確信した」といった評価を受けた。
きっかけは、山雅事業推進部の渡邉はるかさん(33)が、スーパーのトイレで聞いた中学生くらいの女子たちの会話だ。「生理の貧困」が地方にも存在することを実感、山雅で何かできないかと思ったという。「生理への理解が広がり、地域で女性が安心して過ごせるようになれば」と願う。
女子選手の講習会はオンラインで開き、外部参加もあった。同じ頃、松本深志高校では、OGの働きかけでレッドボックスとの交流が始まり、山雅の活動も後押しとなって、無償生理用品の設置や女子トイレでのポスター掲示が決まった。
山雅は、活動を同市の伊佐治裕子教育長に直接報告し、高評価を得た。他のJクラブから、実施に向けた問い合わせもあるという。レッドボックスジャパンの木戸彩さん(36)は「生理の貧困は知識の貧困の問題でもある。学校などの施設に生理用品を置いてみようということから、関わる男性も知るきっかけになる」と広がりに期待する。