【ガンズリポート】マッチレビュー 4節・26日 山雅1-1宮崎

積極プレス声援後押し J1初昇格時以来の開幕4戦負けなし

松本山雅はホーム開幕戦で、テゲバジャーロ宮崎に先制しながら引き分けた。内容の良さを白星につなげられなかったものの、これでJ1初昇格を決めた2014年以来の、開幕4戦負けなし。次節は12年のJリーグ入り後、初の5戦負けなしとホーム初勝利を狙う。
昨年と同じ雨のホーム開幕戦に、6880人の観客が集まった。4年ぶりに声出しが全面解禁されたスタンドが沸いたのは、得点ばかりではなかった。
相手陣深く、前線の選手がGKやDFのボールを奪いにかかると、ファン・サポーターが声で呼応した。後半、サポーターの密度が濃い南側のピッチで、その声援と山雅の選手に挟まれる形になった宮崎の選手は、何度もボールをつなぎ損ねた。
FW小松蓮はハーフタイムに、霜田正浩監督から積極的なプレスを念押しされたという。「そっちの方が好き。前でボールを取れれば、シュートに近い。点を取るために(走る)力は惜しまない」。FW鈴木国友らも続いて走った。
宮崎戦に向けた取材で、霜田監督は「連動したプレスは、味方の選手と同じスピードで動くこと。90分やりきるメンタリティーを、いま試合に出ている選手は持っている」と話した。その言葉を証明する動きで主導権を握り、MF菊井悠介の1点が生まれた。
ただ、好機はもっとあった。「(逸機を)悲観することなく、ゴール前に居続けたい」と小松。前線から守りを仕掛けながら決めきる-。次節、開幕から打ち合いの試合を続ける鳥取を相手に、戦術の真価を発揮できるか。