【ガンズリポート】山雅に新練習拠点 小坂田公園に

サッカーの松本山雅FCが新たな練習拠点として、再整備中の塩尻市小坂田公園(塩尻町)のサッカー場脇にクラブハウス(管理棟)を建設する計画を明らかにした。来春完成予定で、トップチームが使う更衣室などとともに、公園利用者向けのトイレや休憩スペースも設ける。山雅の神田文之社長は「地域のにぎわい創出に貢献したい」と話す。
同公園は来春のリニューアルオープンに向け、子どもが遊べるスペースや商業施設などを工事中。
サッカー場は、公式戦ができる天然芝ピッチや、小さめの人工芝ピッチが造られる。山雅は、トップチームが練習を週2回、練習試合を月2回程度するほか、育成のユースアカデミーも利用する計画という。
クラブハウスは木造2階建て。山雅が約7500万円をかけ、市から借りる約165平方メートルの土地に建てる。山雅が使わない日も休憩スペースやトイレは使える。1階の多目的ルームは、イベント利用も想定している。
16日に塩尻市役所で開いた記者会見で、神田社長は「自前のクラブハウスは10年、20年先を見据えた大きな投資。(まちづくりなどを掲げる)『山雅ドリームビジョン』の大きな一歩」と話した。
小口利幸市長は「小坂田公園は塩尻インターチェンジから車で2分。道の駅機能もある都市公園で、いろんな楽しみ方ができる」と“山雅効果”への期待を話した。
サッカー場は、小中高生など一般の利用も見込む。市都市計画課の曽根原博課長は「プロと同じ環境でプレーできるという夢を、子どもたちに持ってもらいたい」と話した。