【ガンズリポート】マッチレビュー 3節・26日山雅1-2鹿児島

2年目横山持ち味発揮

松本山雅FCの今季ホーム初戦、鹿児島ユナイテッドFC戦で、FW横山歩夢が一度は同点に追い付くゴールを決めた。自ら得たPKを自分で蹴った19歳。ルーキーイヤーの昨季は出場16試合で無得点に終わったが、今季は開幕3試合で2得点をたたき出した。

三浦コーチ徹底指導 プロ初得点も自信に

後半開始から出場し、早々に好機が訪れた。中盤でボールを受け、持ち前の快足ドリブルで一気にペナルティーエリア内へ。相手DFの無謀なスライディングを誘い、PKを得た。
すぐさまボールを拾い、蹴る位置に置く。この時ピッチ上でただ一人の10代は、落ち着いていた。「GKが少し先に動いた」。逆を突いてゴール左に決めた。
昨季後半は雌伏の時を過ごした。6月からベンチを外れ、迎えた秋、ボールがないところでの動きを徹底的に指導された。
ゲーム形式の練習。タッチライン際に三浦文丈コーチが張り付き、一挙手一投足を指示される。「動きだし、歩夢、歩夢!」「(ボールが)入るよ、歩夢、歩夢!」。まるで操り人形のよう。「最初は抵抗があった」と振り返る。
それが、「おかげで今の自分があると言ってもいい」と感謝している。「ポジションがうまく取れるし、スムーズに動けるようになった。速さも、より生かせる」。実感が結果に現れたPKだった。
「2年目は、ここで活躍しないといけないという思いがある。今季開幕戦(13日)のプロ初得点が自信になった」。技術的にも精神的にも成長を示し、新シーズンを滑り出した。