「義援金を」松本出身の挿絵画家 田之上さん作品展

塩尻市広丘高出の中島書店は、松本市出身の挿絵画家・田之上尚子さん(43、岐阜県多治見市=写真右)の作品展を店内で開いている。能登半島地震の被災者に送る義援金を募るため、田之上さんが描いて同店が製作したポストカードも配っている。3月30日まで。
展示作は、ネコやニワトリが楽しげなフランスの昔話「サン・ベルリコカンの温泉へ」や、バレエ音楽「くるみ割り人形」の原作でもある「クルミわりとネズミの王さま」をモチーフに描いた「クリスマスの夜」など、一つの物語を1枚で表現した12点。
ポストカードは、石川県の昔話「鬼と刀鍛冶」。能登半島地震を受けて今展のテーマを「つなぐ、物語展」とした田之上さんが急きょ、題材を探して描き、あらすじも添えた。同店はポストカード1枚につき100円以上の募金を呼びかけ、集まった全額を日本赤十字社を通して被災地に送る。
午前9時から午後7時。同店TEL0263・54・3968