
日々の育児がつらい、子育ての不安や悩みをどこに相談すればいいか分からない…。そんな母親や父親の声に耳を傾ける場「ママパパこえルーム」が、松本市双葉で月2回開かれています。対象は子育て中の保護者で、子どもの年齢は問いません。7月に行った第5回を取材しました。
参加したのは幼児を育てる市内の母親2人。同ルームを主宰する湯澤恵さん(38、双葉)が用意した紅茶を飲みながら、自己紹介、座談会形式で進みました。
ルームには、児童発達支援放課後等デイサービス「ぽのkid’s梓川教室」(梓川梓)代表の林まりあさん(双葉)も講師として参加します。同様のデイサービスで10年以上、子どもの発達支援や保護者の相談に対応した経験を生かし、2019年に同教室を開所しました。
「長女(6)が高い場所から飛び降りたり、落ち着きがなかったりして困っている。でも保育園では落ち着いていると言われた」と母親が話すと、「過集中なのかもしれませんね」と林さん。湯澤さんも「うちの長男もそうだった」と共感を寄せます。
また、「長男(4)はいじけると立ち直るまでに時間がかかる。集団行動が苦手で、入学が心配」と話す母親には、「うちもそう、自分のペースで動くから」と湯澤さん。林さんは「少しずつ“切り替え”を学んでいる途中ですよ」と穏やかなまなざしを向けました。
後半は、特別支援学級や医療機関にも話題が広がり、具体的なアドバイスが続きました。1歳の次男を連れて初めて参加した母親は、「漠然とした不安が軽くなった。気持ちを吐き出せる場所として、これからも参加したい」と笑顔を見せ、2回目の参加という母親は「子どもを専門医に診てもらいたいが、夫が世間体を気にしているので連れて行けない。ここは気軽に相談できてありがたい」と話しました。
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湯澤さんは、小学2年生の長男(8)と2歳の長女を育てるシングルマザー。感情コントロールが難しい長男の定期受診などワンオペ育児が続いた今年3月ごろ、ストレスが限界に達します。
わが子に手をあげそうになったその時、長男が幼稚園に通っていた頃からの友人、林さんを思い出し、相談します。「少し距離を置いた方がいい」と助言を受け、市にも相談。児童園に預ける選択肢もありましたが、実母が夜間だけ預かってくれることになり、心の余裕を取り戻します。
「私の場合は、相談相手に恵まれたから助かった。悩みを相談できるかどうかが、親子の未来を大きく左右する」。そう実感し、自分と同じような母親、父親が話せる場をつくろうと決意。約2カ月の準備を経て5月、実家が営む「日本料理ゆざわ」の2階を会場にスタートしました。
「ママは1人で悩みを抱えがちだけど、声に出すことで解決に近づくこともある。協力者がいるので、まずは話してみてほしい。同じ悩みを持つ人がいると分かるだけでも安心する」と湯澤さんは話します。
開催日は第1土曜午後1時~2時半と平日(時間はインスタグラムで告知)。次回は9月18日午後1時から。申し込み、問い合わせはLINE(ライン)公式アカウントかインスタグラムから。