“生きづらさ”解消したい 「石と心の専門家」自認 山形の真野徹さん

カフェバー&スーンサロン「MiskaNoma」

棚に、壁に、テーブルに、数え切れないほどの石、石、石…。まるで博物館の展示だ。山形村の「MiskaNoma(ミスカノーマ)」(下竹田)は、自家焙煎(ばいせん)コーヒーのほかアジア料理や南米料理、世界の酒などを楽しめる、カフェバー&ストーンサロンとして営業している。
4年ほど前に店主の真野徹さん(55、下竹田)が、自宅物置をベースにDYIで造り上げた。パワーストーンスペシャリスト、天然石セラピスト、アニマルコミュニケーター、風水診断士、サイキックエナジーリーダーなど、数多くの肩書を持つ。その人に合う石でオーダーアクセサリーを作ったり、カウンセリングをしたりと、いろいろなかたちで客と向き合う。
「生きづらいを解消する、石と心の専門家」を自認する真野さんに話を聞いた。

意識変えていくサポートを

真野徹さんが石に強い関心を寄せるようになったのは、妻の佳澄さん(56)との会話がきっかけだ。
以前から趣味でパワーストーンのアクセサリーを作っていた佳澄さん。頼まれて制作中の石を見て、真野さんが何げなく「その石の力は、その人に合わないんじゃない?」と伝えた。「どういうこと?」ときょとんとする佳澄さん。真野さんによると「自分が敏感体質で、石や動物などのエネルギーが分かる。だからその人の状態に合う合わないも感じる。みんなも分かると思っていた」という。
そこから石に興味を持ち、少しずつ買い集めた。10年ほど前からは、感覚だけでは説得力が弱いため、アニマルコミュニケーションや人のエネルギーなどの学習を開始。真野さんが石を選び、佳澄さんがマクラメ編みの手芸をし、合作でアクセサリーを作るようになった。販売されている石だけでは種類や大きさが限られるため、石の加工技術を学び、原石から削り出す技術も身に付けた。
結婚当初はけんかが絶えなかった二人。そこで、夫婦でアンガーマネジメント(怒りの管理)を学び、それを機に人の心に興味を持つようになって、二人で心理学などを勉強した。「石を持つだけ、講座やセミナーを受けただけでは何も変わらない。意識を変えていかなければ、変化は起きない」と、個別の相談に応じ、サポートを行うようになったという。
当初は自宅の一角で相談を行っていたが、真野さんが5年ほど前に仕事を辞めたのを機に、自宅横の物置を片付けてサロンをスタート。トイレの必要性から上下水道を引くことになり「だったらカフェも開けるのでは」と思い立った。

好きなものを詰め込んだ店

もともと夫婦でコーヒーが好きで、定年後はカフェを開きたいとの思いもあり、保健所に相談。机や内装などを全てDIYで手がけ、コーヒーの焙煎を学び、eラーニング(ネットを通じた学習)で衛生管理責任者の資格も取得して、2021年1月からカフェを始めた。店名の「ミスカノーマ」は、逆から読むと「マノカスミ」だ。
40カ国ほどの豆を備え、アフリカ、アジア・オセアニア、中南米の各地域から選んだ3種類を自家焙煎して提供。1週間程度で入れ替えて「来るたびに違うコーヒーが楽しめるようにしている」という。
さらに、東南アジアの料理が好きなので、タイ料理を中心に食事も提供。夜のバーではお気に入りの蒸留酒を備えるなど、真野さん自身が好きなものをどんどん詰め込んでいった。
「人と関わるのが好きなので、いろんな人としゃべることができ、好きなことばかりできて、楽しくてしょうがない。できればカフェをもう少し大きくして、コーヒー文化を広げたい」。夢はまだまだ膨らんでいる。
同店のホームページはhttps://miskanoma.com/から。℡0263・88・7672