【ガンズリポート】必死に戦う集団へ再起を 過去最低成績、アルウィン使えず…小澤社長今季を語る

松本山雅FCはクラブ創設60周年の今年、チーム成績は4年目のJ3で過去最低の15位に終わり、運営会社の経営はサンプロアルウィンの使用停止という不測の事態に見舞われた。ピッチ内外の厳しい状況をどう受け止めているのか。シーズン終了後の4日、小澤修一社長(46)が語った。

チームへの投資と成長の循環図る

10月初めにサンアルが使えなくなったと聞いた時は「クラブがつぶれるんじゃないか」という危機感に襲われたが、社員が代替会場の手配などをきちんとこなし、協力してくれる関係者がたくさんいて乗り越えられた。会社の今期の決算も、会計上は黒字の可能性を残している。
9月時点では黒字の見込みだった。例えば収入面ではオフィシャルパートナーが過去最多の183社になり、支出面ではホームゲーム運営費をだいぶ見直した。シャトルバス運行には協力金を頂いた。今年から毎月、予算と実績のずれを部長レベルで確認するようにし、細かい努力を数字に落とし込めるようになった。
山雅はトップチームの活躍に引っ張られて会社が大きくなったが、逆に会社が稼いでトップチームやアカデミー(育成組織)に投資する循環をつくりたい。それが偶然ではなく、必然で勝つことにつながる。
今年は中学部活動の地域移行支援など、新しい事業も動き出した。クラブの母体となる企業として、今までと違う一歩を踏み出せた。しかし、トップチームの成績には全く反映できなかった。
今季初めて逆転勝ちしたリーグ最終戦を見て、「戦うってこういうことだ。やればできるじゃん」という思いだった。規律や球際の激しさ、最後まで諦めない姿勢という、サッカーのベースの部分を高めること。チームづくりはいろんな要素が組み合わさるが、クラブとしてこの部分は追求していきたい。
地域を元気にするのが自分たちの役目だと思っているが、トップチームの成績が伴わないと、効果が波及しないのはこの数年身に染みて感じている。まずはチームを立て直し、必死に戦う姿を見せられる集団にしていくと、ファン・サポーターに約束する。