幼少期からの相棒と共に成長―乗馬ライセンス1級合格の田川小6年・川上天麻さん

松本市の田川小学校6年・川上天麻さん(12)は昨年12月、全国乗馬楽部振興協会(東京)が認定する乗馬ライセンス(乗馬技能認定)の1級に合格した。実技試験は幼少期からともに過ごしてきた相棒のポニー「さつき」にまたがり、課題を一緒にクリアした。

将来の夢は競馬騎手「有馬記念に出走したい」

審査は川上さんがレッスンに通う安曇野市豊科南穂高の乗馬クラブ「ホースランド安曇野」で行われ、馬場馬術に関する詳しい知識が問われる筆記試験と、定められたコースを一人で騎乗し、経路や速度などの正確さと人馬の調和が求められる実技試験を受けた。
実技のうち、定められた地点で馬に合図し、時速約20キロで走らせる「駈歩発進」は「練習通りにできた」と川上さん。S字のコースを斜めに曲がるタイミングで、さつきが突然バックし始めた時は「焦った」というが、「(さつきが)通常通りに戻してくれた。合格は、うれしい気持ちとびっくりした気持ちの両方。さつきと応援してくれた人たちのおかげ」と感謝する。

幼い頃から家族で馬に親しんだ川上さん。興味を持った5歳で乗馬を始めた。小学2年生で5級に合格したのを皮切りに毎年級を上げ、一昨年に合格した2級の審査には、もう1頭の相棒のポニー「うめ」と臨んだ。「さつきは敏感。うめはおっとりしてて遊び好き」と性格の違いを理解し、「合わせて指示も変えている」という。
競技後は「お疲れさま。ありがとう」という気持ちで、肩をたたいたり体をなでたり。練習時は好物のニンジンやリンゴを持参してあげるなど、普段から話しかけるように接している。

乗馬1級は「馬場」と「障害」の2種類があり、川上さんが取得した馬場1級は全国で年300人ほどが受験。8~9割が合格するが、試験を行う全国乗馬楽部振興協会は「子どもの受験者は少ない。筆記も実技も努力を重ねた結果」。ホースランド安曇野代表でインストラクターの池上健彦さん(44)も「馬をパートナーとして尊重した優しい接し方ができる。今後さらに立派なライダーになってほしい」と期待する。
「将来は競馬の騎手になって有馬記念に出走したい」と夢を語る川上さん。さつきとうめは、身長や体重の関係で今後競技で乗ることはなくなるが、「餌をあげると声を出して喜ぶ姿がかわいい。最後まで一緒によく走ってくれた」。2頭が教えてくれた、愛馬との信頼関係の大切さを忘れずに歩んでいく。