
Q 私は算数が苦手でしたが、子どもには好きになってほしいと思います。幼い頃から何かできることはありますか。(年中、小学2年生の母)
生活の中の「数」意識し親しんで
A 算数は好き嫌いがはっきり分かれます。「できる」「できない」が見えやすい教科だからかもしれません。教科としてではなく、身近にある算数の存在について考えてみましょう。
例えばカレンダーを見てみましょう。1年を365日としたのは6千年前のエジプト。1日は24時間(四千年前)、1時間は60分(メソポタミアの60進法)など人々の暮らしを支えるために生まれ、やがてはピラミッドや城の石垣の精密な計算など、その知恵が古代文明から現代まで文化を築き上げていきました。
「算数=ドリル計算」それをいったん横に置き、これから学ぶお子さんのために、物事を整理したり効率よく進めたりするための「生活に根差したツール(道具)」として算数の見方を広げてあげましょう。今持っている500円で110円のお菓子をいくつ買える?(ぜひスマホ決済より小銭を持たせて)、このケーキは何等分?(ホールの何分の一)、カレンダーに7の倍数が縦に並んでいるね、大谷選手の打率の数字ってどういう意味?、1ドル145円ってどういうこと?…。日々の生活の中にたくさん転がっている数字を、まずは拾い集めてみませんか。
昨年は戦後80年、大阪・関西万博がありました。「ひいおじいちゃんは当時5歳だったんだね」「おばあちゃんは太陽の塔の大阪万博のときは8歳だったって」など身近な人に重ねてみても。他にも「イエスが生きていたら2025歳(西暦と同じ)」「普通選挙法・ラジオ放送100年目」など、歴史を実感し興味を持てるかもしれません。
親が目にした世の中にあふれる数字を何でもいいので、とにかく意識して会話の材料にする、それだけ! 分からなくていいんです、ただ一緒に楽しめば。「これ何の数字だろう」「帰り道に何人すれ違うか数えてみる?」「この量は〇〇と比べてどうかな」など、算数に触れる学びの環境づくり。ドリルで培われる計算は、できるとスッキリするけれどAIには勝てません。
今は実生活の中の数に親しむ。それが「考えるクセ」となり、筋道を立てて考える論理的思考は算数に限らず、いろんなことを楽しめる脳につながっていきますよ!