
自信を持ち前向きに がん経験者として患者の不安に寄り添う
医療用ウィッグの専門店、松本市の「レイフランカ」(南松本2)が、間もなく開業3年を迎える。オーナーの根石まきさん(39、島内)は母親と自分のがん経験を経て、「医療美容師」の資格を取り独立。がん患者の不安や悩みに寄り添い、適切なウィッグ利用を勧める。「見た目に自信を持ち、前向きな気持ちになってほしい」と話す。
店で扱うのは、オリジナルの医療用ウィッグ。毛の材質、機械植えか手植えかなどによって価格が異なる。フルウイッグ(セミオーダー)で4万円~、部分ウイッグ(オーダー)で10万円~と、大手メーカーの製品に比べ割安という。色やサイズを合わせカットして、個々人に最適なウィッグを作る。
根石さんが小学生の時、母親ががんになり、ウィッグを使用した。ここから「大きくなったらウィッグに関わる仕事に就きたい」と思うように。大手ウィッグメーカーの技術者になった。
35歳の時に自身の甲状腺がんが見つかり、手術。これを機に一念発起、一般社団法人RAMBS医療美容認定協会の「医療美容師」の資格を取り独立した。
完全予約制の個室サロンは明るい雰囲気で、人には知られたくない髪の悩みをゆっくり相談できる。抗がん剤治療後は2週間で髪の毛が抜けるため、タイミングを合わせたウィッグの用意や、治療後の生えづらい場所へのフォローなど、がん経験者ならではのきめ細かいアドバイスが好評だ。
最近は男女とも、薄毛やストレスによる急な脱毛症も増えているという。「髪の毛がないってすごいストレスで、何歳になっても悩むもの」
がん患者用の帽子づくりのボランティアにも参加する。「がんと宣告され不安な人、がんを経験しウィッグが外せない人、急に髪の毛が抜け始めた人など、まず問い合わせて」。他店で買ったウィッグのメンテナンスもする。
月曜定休。