
松本市両島地区で2月11日、江戸時代から360年以上続くとされる伝統行事「お八日念仏と足半」が行われた。市の重要無形民俗文化財で、国選択無形民俗文化財の「松本のコトヨウカ行事」の一つ。保存会のメンバー21人と地区内の小学5、6年生9人が参加し、無病息災を祈った。
わらを編んで縦約130㌢、横約90㌢の草履(足半)と、約12㍍の数珠を3時間ほどかけて作った。草履を祭壇に据え、参加者は輪になって「南無阿弥陀仏」と唱えながら、木の数珠とわらの数珠を回した。
行事は「この村には大きな草履を履くほどの大男がいる」と思わせ、疫病神が入るのを防いだとされる。わらじは地区の南北の境に一つずつ1年間掲げる。
参加した鎌田小学校5年の増田柚那さん(10)は「作業は大変だったけれど、みんなで伝統ある行事をすることに達成感を感じた。今後も続いていってほしい」。保存会会長の井口幸信さん(69)は「子どもの頃から地元の伝統に触れることで、文化継承の担い手になってくれたら」と話した。