40~50代4人組バンド「深呼吸くらぶ」結成2年初アルバム発売

慌ただしく過ごす人の日常が、ふっと緩むようなポップスを生み出すバンド「深呼吸くらぶ」。県内在住の40~50代男女4人組で、今年6月で結成2年を迎える。23日には、初めてのアルバム「Ding Ding」の発売と、長野市で記念ライブ開催を予定。追い風に乗っている。
ボーカルの小島亜子さん(53、朝日村)によると、バンド名は「忙しく暮らしていた時に、深呼吸を始めてみたら、環境や状況が改善した体験から名づけた」という。
アルバムタイトル「Ding Ding」は「龍の歌」の意味を持たせた。小島さんがイメージ画を描き、龍のDing Dingと「深呼吸くん」というキャラクターをデザイン。4人の似顔絵も描いた。

心地よく日常寄り添う楽曲を

深呼吸くらぶのメンバーは、リーダーでピアノ・キーボードの松井徹さん(52、安曇野市豊科)、ベースの鈴木徳章さん(52、上田市)、ドラムの根岸博之さん(43、長野市)、ボーカルの小島さん。
男性3人はジャズミュージシャンとして県内で活動していたが、バンドを組むことはなかった。小島さんは、本格的な活動はせず、自分の歌をネット上にアップするなどして楽しんでいた。
転機は2022年秋、小島さんと松井さんがそれぞれのバンドのライブで出会い、面識ができたこと。23年ごろ、松井さんが演奏するジャズバンドで、小島さんが急きょ「助っ人」で歌うことがあった。意気投合し、二人で活動をスタート。「いろいろな音を入れたらもっと良くなる」と感じた松井さんは、根岸さんと鈴木さんに声をかけ、24年から現在の形になった。
鈴木さんは、小島さんの歌声を初めて聴いた時に魅了され、「一緒にやっていきたいと思った」。バンドの形になり、小島さんは「自分の歌を一緒に奏でてくれる人が欲しいと思っていたので、うれしかった」と振り返る。

アルバムのレコーディングは、長野市信州新町のスタジオで、プロのエンジニアの力を借りて行われた。「ただ曲を集めて収録するのではなく、言葉にならない感覚的なものを、見事にくみ取ってくれた。とても楽しい録音だった」と鈴木さん。
アルバムは昨今、配信が中心だ。ただ今回はカセットテープも作った。
「CDでもレコードでもない。若い人たちの間でカセットテープがはやっているので、グッズ感覚で作ってみた。ライブに来た人に残る物、持ち帰ってもらえる物を作りたかった」と小島さんは話す。
収録曲は4曲。作詞作曲は小島さんだ。「自分のテーマとして心地よく暮らしたいという思いがあり、それに沿った楽曲になった」。最後の曲は打ち寄せる海の波の音を入れたいと、新潟まで録音に出かけた。

バンドの将来について、鈴木さんは「末長く続けたい。肩肘張らず、凝り過ぎず、自分たちらしい音楽を作っていきたい」と話す。小島さんは「聴いてくれる人の日常に寄り添える曲を作っていきたい」という。
男性3人は、ジャズをメインとしたバンド「club659(無呼吸)」としても活動中。こちらは「アドレナリンが上がるような、息もつけないジャズの演奏」(鈴木さん)という。
23日の記念ライブは、長野市鶴賀のライブレストランビアホール・トピで午後6時から。入場料は投げ銭。松本市でも3月29日午後6時、StoryhouseCafe&Bar(大手4)で開催。「659」と「深呼吸」両方の音楽が楽しめる特別バージョン。入場料は投げ銭。配信は音楽サイトで23日から。問い合わせはこちらから。