
「いい笑顔ができるようになって、気持ちが前向きになった」と、塩尻市の髙木郁枝さん(47)。5人の子育てで疲れた自分の表情にがくぜんとしたのが10年前。その後、「表情筋」を動かす美容法に出合い、笑顔とその効用を知ったという。3年前からは「表情筋トレーナー」として活動している。
髙木さんは小学6年から大学4年まで4男1女の母。10年前のある日、子どもが撮った自分の写真に驚いた。目の下はたるみ、ほうれい線がくっきり。「これが私?」と、自分の目を疑ったという。
気落ちしたまま数年がたったある日、インスタグラムで表情筋トレーニングを知った。
表情筋とは、顔面の皮下にあり、表情をつくる筋肉の総称。インスタでは、ストレッチなどで刺激して笑顔をつくる方法が紹介されていた。鏡一つでできて、費用がかからないことにも引かれ、試してみると自分に合った。
「表情が変わっていくことが分かって楽しかった。周りからも『顔につやがあるね』と言われた」。気持ちが明るくなり、子どもたちとの生活にも好影響をもたらした。
「今度は自分が誰かに自信を持たせることができたら」。3年前、専門的に技術を学び、教える側になった。
主な団体で学び、自分なりの方法論を確立し、伝えている。ポイントは、筋肉を鍛えるよりも緩めて、表情の癖を抜くこと。例えば、「笑い方一つでも、おでこや頬周りに自分でしわをつくっちゃう人がいる」と髙木さん。レッスンでは一人一人の癖を見抜き、本人に知ってもらうことから始める。
生徒は、子育てがひと段落した40~50代の女性が中心だが、営業職や接客業など「人に見られる仕事」に携わる男性のニーズも高くなってきたという。「笑顔の作り方を忘れてしまったような人もいるが、何歳でも諦めなくてもいい」と話す。
家周りの環境整備の仕事にも携わる髙木さん。6月には、塩尻市で県内初開催される女性の内面美や社会的な活動などを評価する全国的コンテスト「ビューティー・ジャパン」の地区大会に挑戦する。
自分のインスタでは、10年前と現在の自分を比較した写真をアップ。個人でできるトレーニングを投稿している。体験レッスンは4千円~。