
自宅で過ごす時間が長い繊細な性格の10代を中心に、不登校の子どもやその保護者を支援する民間団体「ラ・シーク」。そうした子どもたちが安心して他者と出会い、つながれる場をと、中信地方の公民館で奇数月に催しています。
遊んだり話したり自由に
★遊びや体験を用意
3月15日の会場は、安曇野市明科子どもと大人の交流学習施設ひまわり(中川手)。午後1時半から3時半まで開きました。
各種ボードゲームで遊ぶ、クラフトやアロマテラピーなどをする、おやつを作るなど、七つのコーナーを部屋に用意。参加者は自由に行き来し、気に入った場所で過ごします。
付き添いの保護者や保護者のみの参加も受け入れ、この日は小学3年生から高校2年生まで子ども14人を含む25人が参加しました。静かに過ごせる部屋には、おしゃべりしたい子どもたちが集まり、ボードゲームをやったことがない小学生は、スタッフに付き添われながら夢中で取り組んでいました。
参加は事前申し込み制です。特性に応じた希望などにはできる限り対応し、「1対1で話がしたい」という子どもには、学生スタッフが付きます(先着、人数制限あり)。
★保護者と一緒に参加できる場
ラ・シークは、本紙の子育て面コラム「なないろキッズ」を執筆する信州大医学部子どものこころの発達医学教室特任助教の新美妙美さん(47、松本市)が昨年立ち上げました。
きっかけは小児科医として発達障害や不登校児の診察をする中で、「友達をつくりたい」「人とつながりたい」と思っていても、外出のハードルが高いため安心して出かけられる場所が見つからない、という子どもたちを数多く見てきたことです。また、思春期の子どもを持つ親から「初めての場所に一人で行くのは不安だと言っているし、この年代の子が保護者同伴で出かけられる場所がない」という声も聞いたこと、新美さんの小学6年の長女(11)も過去に同じ思いを抱えていたこともあり、「居場所をつくろう」と5月から活動を始めました。
一緒に活動してくれる仲間を募ると、大学生、以前不登校だった時期がある当事者、保護者、作業療法士や公認心理士、医師や看護師などさまざまな大人が賛同。ボランティアとして関わっています。新美さんは「ここは周りの目を気にすることなく保護者と一緒に参加でき、そのうち離れて活動するというイメージ」と言います。
★参加者の声
松本市から毎回参加している通信制高校1年女子(15)の母親は、「小学生の頃から自宅で過ごす時間が長かったけど、いろんな人と話してみたいという願いは持っていました。それがここで、かない楽しそう。安心できる環境で成功体験を積んでいます」。
保護者のおしゃべり会に参加した母親は、「同じ悩みを持つ親が多く参加していて、進学に向けた話は参考になりました」と言いました。
次回は5月16日、同じ会場、時間で開催予定。参加費、申し込みや詳細はホームページから。