【ガンズリポート】マッチレビュー 5節・2日山雅0-0鳥取

勝ちきれぬもどかしさ

松本山雅はホーム2戦目も引き分けに終わった。前節のホーム開幕戦と同様、攻守で相手を上回りながら勝ちきれなかった。2012年にJリーグに入ってから初の開幕5試合連続無敗は記録したが、もどかしさが募る結果に。次戦について霜田正浩監督は「とにかくもっと、がんがん行かせたい」と語った。

「点取れず悔しい」 試合直後に思い共有

試合の前後にピッチで円陣を組むのが霜田流だ。この日も試合後、消化不良感が漂う観客席の前で、選手とスタッフが輪になった。監督の口調がかなり強いことは、遠目にもうかがえた。
「あの瞬間に伝えられる感情を伝えた」と、霜田監督は記者会見で明かした。「(ファン・サポーターに)最高の雰囲気をつくってもらったのに。点を取れないのが悔しい」と。FW鈴木国友は「僕も(同じことを)感じていた」。
鈴木とFW小松蓮の先発2トップは、この日も敵陣で相手ボールを追った。これに連動する守備が機能し、前節まで4戦で10得点した鳥取の攻撃を封じた。
だが、自分たちの得点に結びつかなかった。最多のシュート5本を放ったMF菊井悠介は「去年と大きく違い、シュートチャンスが生まれるサッカーになった。決めるには練習しかない」と表情を引き締めた。
「まだ順位も勝ち点も気にしていない」と、霜田監督は成長途上を強調する。ちなみに昨年は、5節を終えて勝ち点10(3勝1分け1敗、11得点7失点)の4位だった。攻撃的なサッカーへ方向転換を図る今季の山雅だが、堅守が目立つ一方、肝心の決定力は、ものにできていない。