子どもが2歳ごろになると美容室デビューを考えるママパパも多いのでは?髪が伸び始めると洗髪の悩みも出てきます。松本市神林の美容室「LimHair(リムヘアー)」オーナーで、4歳の長男絢登(あやと)ちゃんを育てる向山美江さんに、小さい子どもが美容室を利用するときのポイントや、自宅で洗髪するときのこつなどを聞きました。
無理せず次の機会でも
★初めてのカット
美容室ではまず、子どもが1人でいすに座れるかどうかをみます。1人で座れただけでも十分すごいので、できた時には「座れたね!」と褒めてあげてください。
難しい子には、お母さんと一緒に座ってカットできる店もあります。うちの店では親子用のケープを用意していて、2人が向かい合って座れるので子どもも安心です。幼児は集中力が短いので、カットは10分以内にしています。
★美容室を利用するときのポイント
入園前の子どもの多くは、初めての場所や人に慣れていません。さらに、髪を切ること自体が初めての体験なので、カットする前から泣きだす子もいます。
それを見てママやパパは「周りに迷惑をかけるのではないか」と気を使いますが、そんなときは無理して髪を切らず、次の機会まで待つといいでしょう。気後れせずに、何度でもチャレンジしてください。2回、3回と来店を重ねるうちに、できることが増えていきます。
そのうちに家では見られない、わが子の社会的な一面が見えてくるかもしれません。「おや、切れたじゃん!」と喜ぶ日は必ずやってきます。
お湯洗いだけでも十分
★自宅での洗髪ポイント
店の陳列棚に並ぶ子ども用シャンプーを見て、「子どもには専用のシャンプーが必要なんだ」と思う保護者もいると思います。でも、幼いうちは肌のバリア機能が強いので、無理に使わなくてもいいです。
また、「シャンプーの泡が目に入るから髪を洗うのは嫌」という子には、毎日シャンプーをせず、お湯だけで汚れを落とすといいです。
思春期に入って皮脂の臭いが気になるようなら、好きな香りのシャンプーを選ばせてください。子どものふけが気になるときは、皮脂を取り過ぎていたり、シャンプーと相性が悪かったりする場合もあります。気になったら皮膚科などを受診してください。
最初にお湯だけで髪や頭皮を洗う“予備洗い”で、汚れの大半は落とせます。これをしっかりやっておけば、シャンプーも少量ですみ、肌にも優しいです。すすぎ時間は、シャンプーの倍の時間をかけることも大切なポイントです。
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【美容室「Lim Hair」】
午前9時~午後5時(土曜は6時まで)。TEL0263・57・3939