小中学生が食を通して学ぶ「ワンパーク食堂」 個性光る太巻き作り

松本市のONE-PARK(ワンパーク)は、小中学生を対象にした食にまつわるイベント「ワンパーク食堂」を月1回開いています。3月は、松本市の「城町ろばた縁(えにし)」(大手4)のオーナーシェフ村瀬武史さん(51)を講師に、「太巻き作り」をなんなんひろば(芳野)で行いました。
参加したのは松本、安曇野市の小中学生男女8人。村瀬さんはあいさつで「簡単な説明やデモンストレーションはしますが、作り方や味付けは自分たちの発想でやってください」とにっこり。子どもたちは2グループに分かれ、早速挑戦しました。
具材はキュウリ、サーモン、かんぴょう、卵焼きなどに加え、ベビースターラーメンなどのスナック菓子!まずは卵焼き作りから始めました。
溶いた卵にまぜるしょうゆ、みりん、砂糖の分量はグループで相談し、「もうちょっと甘い方がいいかも」などと味見をしながら決定。村瀬さんの実演を参考に、卵焼き器とフライ返しを使って焼きました。
具材を切りそろえたら、各自が好きな物を選んで太巻きを作ります。巻きすに酢飯と具材をのせて慎重に巻く子、作った太巻きにスナック菓子をデコレーションする子などさまざま。みんな目を輝かせて手を動かしていました。
小学2年生の奥牧和(わ)奏(かな)さん(安曇野市)は、「具材を並べて巻くのが楽しかった。最初は少し失敗したけど、うまく巻けたよ」と笑顔。見守っていた母親の双葉さんは「子どもたちが自発的に活動し、協力し合う姿に感心した。上の子が下の子を手助けする姿も安心した。家では子どもに料理を任せることは少ないので、良い経験になった」と話しました。
村瀬さんは、子どもたちが思いの外うまく作れて驚いたといい、「みんなで助け合い、工夫し合う姿に感心した。子どもたちは本当に素晴らしい力を持っています」と話しました。

ワンパークは、5月25、26日にMウイング(松本市中央1)で開く「松本手まり時計まつり」に、キッズカフェを出店予定です。子どもたちが考えた手作りのスイーツやドリンクを提供する計画で、その試作会を14日午前9時半~午後1時、Mウイングで行います。対象は小学4年生~中学3年生。参加費千円。問い合わせは西森麗さんTEL090・8813・2219

【ワンパーク食堂】2022年、薬剤師の谷川秀美さん(45、松本市)と保険代理店勤務の西森麗さん(48、同)が設立。食品ロスを減らす取り組みなどを通じて、子どもが学校の枠を超えたつながりや多世代・多文化交流を深め、コミュニケーションや自己表現する力を高めることを目的に活動している。地域活性化を目的とした「まつもと未来マルシェ」や防災キャンプなどさまざまな催しを行っている。詳細はライン=https://lin.ee/D4QAxN9