赤ちゃんと触れ合うマッサージ

やり方やポイント 終わったら水分補給を

ママやパパらが赤ちゃんの肌を優しくなでることでコミュニケーションが取れたり、心身に良い影響を与えられたりする「ベビーマッサージ」。具体的なやり方やポイントなどを、ロイヤルセラピスト協会認定講師の八木麻衣子さん(38、松本市)に聞きました。

★始めていい時期は?
「生後間もない赤ちゃんからできます。マッサージといっても、もみほぐすということではなく、優しく体をなでるのがメインです。力は入れずゆっくり行いましょう。赤ちゃんだけでなく、園児や小学生もOK。きょうだいや家族などでやるのもいいです」
★マッサージする時間帯や回数は?
「授乳や食後の30分から1時間を避ければいつでも大丈夫です。おむつ替えの時や、お風呂上がりなど赤ちゃんの機嫌がいい時がベストです。裸にして行う場合は、室温の調整も忘れずに。1日1回で十分ですが、回数にこだわらず親子で気持ちよく触れ合うことを大切にしましょう」
★注意点は?
「赤ちゃんの肌はバリア機能が大変低く、摩擦にも弱いです。空気が乾燥する冬は特に保湿が大事なので、赤ちゃんに合ったオイルや乳液、クリームを使うことをお勧めします。いきなり塗ると冷やっとするので、ママやパパが手で少し温めてから使いましょう。リラクゼーション効果も高まります」
「マッサージを始める時は『〇〇ちゃん、マッサージ始めるね』と、子どもの名前を呼んであげると安心できます。手で触れている部分を言葉にしたり、目を見ながらさすったりすると自然とコミュニケーションが取れます。洋服の上から行う場合は摩擦に注意して、なでるくらいの力加減で行います」
「終わった後は、母乳やお茶など水分補給を忘れないでください。赤ちゃんにとってマッサージは全身運動と一緒です。心身の発育促進に効果があるほか、マッサージをするママやパパのリラックスにもなります」

簡単ベビーマッサージ 靴下を脱げばすぐにできる

くるくるくるぽん
①「〇〇ちゃん、マッサージ始めるね」と目を見ながら声をかける。
②赤ちゃんの右足を少し持ち上げ、親指を軽く指で挟んで「くるくるくる」と言いながら時計回りに数回ゆっくり回す。
③最後に「ぽん」と言いながら軽く手を離す。
④同様に小指まで1本ずつ、左足も行う。

ぴんぴんぴん
①赤ちゃんの右足を支えながら、親指を軽く指で挟む。
②「ぴーん」と言いながら手を放し、「お口」と言いながらその手を赤ちゃんの口元へ持っていく。
③次は人さし指を挟んだ後、「ぴーん」と言いながら「耳」、中指から「ほっぺ」など、小指まで同じように各部所の名前を言って手を持っていく。

抑揚をつけながらやってみてください。
動画も参考にしてください。

メモ
八木 麻衣子 ( やぎ・まいこ )】ベビーマッサージ教室「mano(マーノ)」主宰。1カ月検診後から未就学児までのベビーマッサージを教えるほか、妊娠中のママにも指導。サークルなどへの出張指導もする。詳細はウェブサイト