春からお弁当作り 先輩ママに聞く

子どもが高校に進学すると、多くの保護者はお弁当作りが始まります。「弁当箱はどんなタイプがいい?」「毎朝の調理は大変」「詰めるおかずに悩みそう」という声はよく聞きます。そこで先輩ママに体験談などを聞きました。
★弁当箱
◆入学当初に使ったのは2種類の保温弁当です。一つはご飯を目いっぱい温め、その熱で温かさをキープするというもの。でも昼にはぬるくなったようです。
もう一つはおかず、ご飯、汁の三段タイプ。昼まで温かでしたが、かなり大きくてリュックがパンパンになり使わなくなりました。
何日か試した結果、「昼食はおなかがいっぱいにならなくていい」「温かくなくていい」ということが分かり、スープジャー(400ミリリットル)や曲げわっぱの弁当箱などをこの3月まで使いました。最初に重視したいことを子どもに聞くといいと思います(Aさん、子ども高3男、安曇野市)
◆同じおかずでも、曲げわっぱの弁当箱の方がおいしそうに見えると思うのですが、娘はプラスチック製が好み。他の子どもや夫もお弁当を持って行くので入れ物は専用にせず、みんなで使い回しています。「コンビニのおかずを食べたい」というときは、おにぎりだけ作って持たせています(くるみさん、高2女、安曇野市)
◆ご飯だけ保温容器を使いました。おかず入れには保冷剤を付け、それらを保冷保温バッグに入れて持たせました。
反省点は、息子は少食なのに最大容量の弁当箱を買ってしまったこと。ご飯の量を減らすと保温力が落ちるので一定量は詰めましたが多過ぎたようです。ゴムパッキンはないタイプだったので、洗う手間はなく助かりました(NWさん、高3男、松本市)
◆山専用のステンレスボトルに熱湯を入れ、粉末スープと一緒に持たせました。そのお湯で部活前にカップ麺を食べたこともあるようです(Aさん、高3男、松本市)
★スープジャーってどう?
◆保温力が抜群なのでとてもいいです。温かい物は、体も気持ちも落ち着かせてくれる気がします。
スープをメインにすれば、おにぎりなどを作るだけなので朝も楽です。麺や春雨、マロニーなどでかさましすると、おなかも膨れます(Hさん、高2女、安曇野市)
◆汁物だけでなくご飯も詰めました。失敗はうどんを入れた時。スープを吸って溶けるほど軟らかくなってしまったので、次から麺は別容器に入れました。
おしるこは大好評でしたが、これもお餅を入れると底にくっついてしまいます。ジャーは詰める前に熱湯を入れて温めておくのがポイントです(Nさん、高3女、松本市)
◆夏は冷やうどん、冬はご飯にかけるように牛丼の具を入れるなど、季節によって使い分けています(Nさん、高3男、安曇野市)
★工夫
◆最初にご飯を詰め、おかずを入れながら隙間を埋めていきます。どうしても茶色くなりがちなので、フリル多めのレタスや形がかわいいロマネスコ(カリフラワーの一種)を差し色で使ったり、糸唐辛子で赤を足したり。きれいな色のピックやふりかけ、ケチャップやパセリも活用します。
ハムやちくわは隙間を埋める救世主。テスト期間中は、脳疲労の回復を期待してブドウ糖のゼリーを付けました。弁当箱は電子レンジで使える曲げわっぱ風に、クロスもいろいろな色柄をそろえて見た目にもこだわりました。子どもに「明るい気分になるし、友達にも感心されてうれしい」といわれた言葉が励みでした(レンチンオムレツ推し、高3男、安曇野市)
◆お弁当は毎日なので、いかに手をかけずに作るかを日々研究しています。例えば卵焼きは材料をボウルでまぜてから焼くのが一般的ですが、私はフライパンに直接入れてまぜながら焼きます。
ハンバーグは、ひき肉を一口大の大きさに丸めて焼くだけ。ソースとケチャップをかけて出来上がりです。手抜きをするのにいろんな工夫をするし、それを考えるのも楽しい。うまくいくと得をした気分になります(ふくちゃん、高2女、大町市)

先輩ママの実例を紹介しましたが、コンビニ弁当や購買のパンなどを買ったり、学食がある場合は利用したりと、手作り弁当以外にも選択肢はあります。自分で作る高校生もいます。
お弁当作りは確かに大変ですが、3年間の期間限定。それぞれのやり方で高校生活を支えたいですね。