工作好きの小学生・髙野君に教わる-身近な材料で魚づくり

小さい子や初心者でも簡単に

春休みを利用して工作をしてみませんか?2歳ごろから段ボールや食品トレーなど身近な材料を使って作品作りを楽しんでいる松本市の小学6年生、髙野倖大(こうだい)君(12)に、小さい子や初心者もトライしやすい「魚」(アジ)の作り方を教えてもらいました。

★用意するもの
新聞紙、布製の粘着テープ、クラフトはさみ(厚い物が切れ、のりが付きにくいもの)、油性ペン、図鑑またはネットで検索した画像(魚の見本)

★作り方
【胴体】
(1)新聞紙1枚半くらいをくしゃくしゃに丸めてから細長い形にまとめる。
(2)魚の胴回り1周分くらいにガムテープをちぎり、胴体をぎゅっと握って形を整えながら、全体をくるむように巻き付ける。
(3)背などボリュームを出したい部分は、適当なサイズにちぎった新聞紙を足してテープで留める。顔や尾の付け根など細くしたい部分は、形を整えながらテープをきつめに巻き付ける。
(4)貼ったテープのでこぼこを隠すように、胴体の長さに合わせてちぎったテープを貼る。
【ひれ(背・腹・尻・尾)】
(1)新聞紙1枚を4回ほど折り畳んで少し厚くし、テープを巻いて板状にする。
(2)油性ペンで(1)にひれを描く(胴体に合うサイズ)。胴体の切り込みに差し込む部分=★=も描いておく。
(3)(2)のひれを切り抜き、断面に細くちぎったテープを貼る。
(4)胴体の各ひれの位置にペンで印を付け、切り込みを入れる。
(5)切り込み部の新聞紙を少しかき出して★部分を差し込み、テープで固定する。
【胸びれ】
(1)他のひれの作り方(1)~(3)と同様に作る。
(2)両面テープ状になるようにテープを輪にし、胴体に貼り付ける。
【目・口】
ペンで目を描く。はさみの背で口の部分にくぼみをつけて出来上がり。

◎ポイント・・・図鑑や画像で実物の姿をよく見ながら作業する。紙のテープよりも手でちぎれる布テープを使うと作業がスムーズ

自分のアイデアで自由に

★倖大君の話
作りたいものが思い浮かぶのは、生活の中で気になるものを見つけた時や本を読んでいる時。必ず実物か、図鑑やネットで探した画像を見ながら作ります。
作り方は全部自分のアイデアです。「どうやればもっと実物に近づけられるかな」「壊れにくくするにはどうすればいいのかな」と考えながら作って、思い通りのものが出来上がるととてもうれしいです。

★母・香織さんの話
折り紙や色鉛筆、のり、テープ、年齢に合ったはさみなどを一式入れた倖大専用の道具箱を2歳ごろから用意し、新聞紙や牛乳パック、段ボールなども「いつでも自由に使っていいよ」と伝えていました。切りくずなどの片付けも本人に任せました。
私は工作などが得意じゃないのでアドバイスもしなかったのですが、それが本人の自由な発想につながったのかなとも思います。
倖大が小さい頃は、制作に夢中になっている間に家事をしたり、少しゆっくりしたり。成長してもものづくりが大好きで、作品はどんどん進化していると思います。