【働くパパ・ママ】「ポジ◎ラボ~歩き方の学校~」代表・丸山亜希さん

夫婦で指導世の中を元気に

松本市の「ポジ◎ラボ~歩き方の学校~」(波田)代表の丸山亜希さん(35、梓川倭)は、小学4年生と6年生の子どもを育てるママ。同じウオーキング講師の夫・勇人(はやと)さん(36)と共に、正しい姿勢や歩き方の指導を通して「世の中を明るくポジティブに」と活動しています。

★ウオーキングとの出合い
亜希さんは下諏訪町出身。学生時代に司書の資格を取り、松本市に移住して出版社に就職します。社会人テニスサークルで出会った勇人さんと23歳で結婚。すぐに長女日和(ひより)さんを授かり退職、翌年には長男瞬(しゅん)君も誕生します。
幼い2人の育児に追われ、社会からの孤立を感じていた亜希さん。瞬君の1歳の誕生日を待たずに、託児所がある職場を見つけて働きます。
さまざまな人と交流する日々にやりがいを感じていましたが、司書になる夢は諦めておらず、市職員の募集を見つけると迷わず退職。波田支所西部福祉課で嘱託職員の介護保険認定調査員として働き始めます。
1年半がたった頃、念願の図書館司書の募集に出合います。松本、安曇野市の小学校に4年間勤務。しかし、間近で子どもたちを見ているうちに姿勢の乱れが気になるように。
正しい姿勢を伝えるには知識が必要と、仕事をしながらウオーキングの勉強を開始。2020年には知人の誘いで「ミセスコンテスト」にエントリーし、審査の一つウオーキングの練習では、勇人さんも協力して表現力や見せ方などを研究。見事、特別賞を受賞しました。
「ウオーキングは健康に良いだけでなく、姿勢も整って見た目の印象も上がり、心も前向きになれる」。そう実感した二人はその年の冬、一緒にウオーキング講師の資格を取得します。そして「ウオーキングの魅力を多くの人に伝えたい」と亜希さんは退職、勇人さんは運送会社に勤めながら共に講師として指導を始めます。

★「ポジ◎ラボ」設立
コロナ禍は続いていましたが「世の中を明るく元気にしたい」と21年4月、「ポジ◎ラボ」を設立します。出前講座やPTA講演会などを県内外で行い、23年5月にスタジオを波田にオープン。亜希さんはバランスボールインストラクターなどの資格も取得し、未就園児から高齢者までさまざまな年代に運動を指導しています。
昨秋はママたちの不安や孤立の解消につながればと、山形村で「子育てフェス」、波田で「波田フェス」を開きました。

★子育て、願い
「妻には笑顔でいてほしい」と勇人さん。会社の休日や空き時間には、買い出しや食事作りなどを積極的に行い、亜希さんを支えます。また、子どもたちと関わる時間を持とうと、登校時間より30分早く一緒に家を出て、校門が開くまでバスケットボールで遊びます。
その間、亜希さんは片付けや掃除に専念。日和さんが4年生になると料理を教え始め、休日の朝食作りは子どもたちも手伝います。洗濯物も自分のものは自分で片付けています。
亜希さんは「子どもたちには、やりたいことに向かって突き進んでほしい。勇気がない時は背中を押してあげられる親でありたいです」。勇人さんは「自分で生きていく力を身に付けてほしいです」と願っています。

【ポジ◎ラボ~歩き方の学校~】レッスンはストレッチ、筋力アップ、バランスボール、ウオーキング、ヒールウオーキングなど。出前講座やPTA講演会などの依頼も受ける。ウェブサイト。問い合わせは亜希さん℡090・3558・6378