アロマテラピー検定1級・吉江さんに聞く―気分爽快!夏にお薦めオイル

夏場は虫刺されや汗の臭いなどが気になる季節。また、連日の猛暑で、気持ちがめいっている人も多いのでは。天然の香りで気分リフレッシュ!種類によってさまざまな効果があるというエッセンシャルオイル(精油)。アロマテラピー検定1級で、塩尻市を拠点に「しあわせのアロマiini(イイニ)」の屋号で活動する吉江マユミさん(44)に、夏にお薦めの種類などを聞いた。

虫よけや防臭に心安らぐ効果も

夏場に要望が多くなるというのが虫よけ、デオドラント効果、日焼け防止、熱中症予防などに適したオイル。
虫よけはペパーミント、レモンユーカリ、シトロネラ、レモングラス、ゼラニウム、ローズマリーなどが有効。この中で、ペパーミントは、虫よけ効果だけでなく、体に塗ったり香りを嗅いだりするだけで清涼感を感じられ、体感温度も下がる。風呂に垂らしたり、うちわに付けたりしても気分爽快になる。
デオドラント効果のあるのは、ティーツリー、サイプレス、シダーウッド、ベルガモットなど。抗菌作用や加齢臭のケア、皮脂抑制効果など、種類によって効果もさまざまだ。
リラックスやリフレッシュ効果が期待できるのは、ラベンダー、オレンジ、ローマンカモミール、ヒノキなど。ラベンダーは、抗菌作用や抗炎症作用などがあり、肌の状態を健やかに保ち、落ち着かせる効果がある。体臭対策や、虫刺され後のケアにもお薦めという。

エッセンシャルオイルは、植物の花、葉、果皮、果実、種子、樹皮、樹脂などから抽出した天然の素材で、有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香族化合物。さまざまな種類をブレンドしても効果は薄まらず、逆に、相乗効果が出る場合もあるという。
アロマオイルと混同してしまう人もいるが、アロマは、エッセンシャルオイルに香料や無水エタノールなどを添加した製品。
吉江さんは「体にも、環境にも優しい植物の力で、暮らしを整え、体のケアができる。この夏に試してみては」と提案する。
しあわせのアロマiiniでは、エッセンシャルオイルのワークショップなどを開いている。問い合わせはこちらから。

★エッセンシャルオイルを使った虫よけスプレーの作り方

【用意するもの※15ミリリットル分】
・エッセンシャルオイル(ペパーミント、レモンユーカリ、シトロネラなど、虫が嫌う香りのもの)
・無水エタノール…1.5ミリリットル
・精製水(水道水でも可)
【作り方】
①スプレーボトルに無水エタノールを入れる。
②①にエッセンシャルオイルを5~10滴入れる。
③精製水でボトルを満たす。
【使い方】
肌や洋服に小まめにスプレーをする(目に入らないように気を付ける)。