松本城でてんかん啓発イベント「パープルデー信州」ライトアップや演奏も

てんかんへの関心を高める催し「パープルデー信州2024」が23日、松本市の松本城公園で開かれる。当事者の講演のほか、プロの音楽家が演奏を披露する。夜には、国宝松本城が紫色にライトアップされる。
世界的なてんかん啓発活動日「パープルデー」の26日にちなんだイベントで、昨年に続き2回目。今年も、信州大病院てんかん診療部門の金谷康平医師や看護師らでつくる実行委員会が主催する。
金谷医師によると、昨年の初開催後、患者や家族らから「うれしかった」という声が届いた。当事者には孤独感を抱えている人が多いといい、「てんかんを理解したいとか、分かっているという人の存在が励みになる」。
今年は、より広い層に来場してもらおうと、「明るく、楽しいイベントに」と計画した。松本市出身のシンガー・ソングライター高橋あず美さん、同市在住のサックス奏者松井宏樹さんをステージに招く。てんかん患者が働くキッチンカーの出店やバルーンアートのパフォーマンスもある。
講演会には、てんかん患者が働く職場の管理職が登壇。てんかんになってからも働き続けられるよう、どう対応したかを紹介する。
「何となく知らないということが、社会に差別や偏見を生む。知る入り口にパープルデーがなればいい」と金谷医師は話す。
イベントは午後4時から。参加無料。詳しくはウェブサイト=https://sites.google.com/view/purpleday-shinshu=や、実行委℡0263・37・3386