「塩尻アルマーレ」解団 13年の歴史に幕

少子化による団員減少など理由に

塩尻市を練習拠点に活動してきたサッカーの小学生以下チーム「塩尻アルマーレサッカースポーツ少年団」(団員14人)と、中学生チーム「FC.塩尻アルマーレ」(同10人)が、少子化による団員の減少などを理由に解団した。9日、同市内で総会と卒団・解団式を開き、13年の歴史に幕を下ろした。

「寂しいがサッカー続けて」

中学生チームは2011年、「塩尻広丘サッカークラブU|15」から名称を変更して活動を開始。洗馬、広丘、片丘の各スポ少を合併して設立した小学生以下のチームも同時期に現名称で始動した。週3、4日、主に広丘、洗馬の両小学校グラウンドで練習をしてきた。
チームは、少子化の波や子どもたちの習い事や趣味の多様化に伴い、選手不足に直面。本年度の中学3年と小学6年の卒団後はチームを編成できない状況で、指導者も減ったため解団を決めた。
解団に当たり、ユニホーム購入やイベント費用などのために積み立ててきた資金で少年用ゴールを購入し、練習にグラウンドを使ってきた両校に2台ずつ贈る計画だ。
小学4年時に入団してサッカーを始めた主将の洞澤樹生(じゅき)さん(15、塩尻西部中3年)は「解団は寂しいが、コーチは選手一人一人に寄り添ってくれ、このチームでやってきてよかった」。代表の赤羽透さん(62、広丘郷原)は「寂しい気持ちはあるが、時代の流れ。団員はサッカーをもっと好きになり、何らかの形で地域でサッカーに関わり続けてほしい」と話した。