
大町市の市立大町図書館は8月6日まで、上松町出身のイラストレーター、絵本作家の藤岡牧夫さん(75、長野市)の新刊絵本「森のくまさん北アルプスのたび(2)」(県緑の基金発行)の原画展を開いている。母熊と子熊の案内で信州の森林や川を知ってもらうシリーズの5作目。大北や安曇野が題材のアクリル画16点を展示する。
本書では、季節ごとに地域内の景色や生息する動植物、特産などを易しい解説を交えて紹介。どの場面にも熊の親子、5人の子どもと犬が登場し、紹介する自然や物と接する姿を、愛らしくユニークな視点とタッチで描いている。
安曇野市の特産、天(てん)蚕(さん)(ヤママユガ)の繭が登場する場面は、淡い緑の繭で作った冠を頭に載せた母熊の優しい表情が印象的。国営アルプスあづみの公園堀金・穂高地区のチューリップ、大町・松川地区のギンリョウソウも取り上げた。
藤岡さんは実際に現場に足を運び、詳しい人に取材。初めて知った事柄の驚きや発見を絵や文に込めたという。初夏に咲き、雨にぬれると花びらが透き通って見える「サンカヨウ」は、その様子を見るのに栂池自然園(小谷村)へ3回足を運んで制作。絵や文から、出合えた瞬間の感動も伝わる。
藤岡さんは「山には詳しくないが、しつこく丁寧に取材した。大人にもぜひ見て読んでほしい」と話す。
午前9時半~午後7時(土・日曜は5時)。月曜と29日は休館。同館℡0261・21・1616