
「アンパンマン」の作者で漫画家・絵本作家・詩人のやなせたかしさん(1919~2013年)の秘書を長年務めた「やなせスタジオ」(東京)社長の越尾正子さん(77)の講演会が7月5日、松本市内で開かれた。越尾さんはやなせさんの人柄や生きざま、仕事に対する情熱などを、エピソードを交えて紹介した。
やなせさんは若い頃、代議士の秘書をしていた妻の暢(のぶ)さんの帰りが遅くなる時は、自身が精肉店でおかずを買い夕食を準備したという。「女々しいと笑われそうな時代に、先生は気にしていなかった」と越尾さん。
誕生から半世紀を超えて愛される代表作「アンパンマン」については、やなせさんが亡くなる前に残した「(アンパンマンは)自立して一人で歩いていけるから安心だ」という言葉を披露。
「ペースを戻すのに時間がかかるから」と正月も大型連休も仕事を休まなかったとし、「仕事がしたい、作品をかきたいという気持ちが、長生きにつながったと思う」とした。
講演会は、やなせさんと暢さんをモデルにしたNHK連続テレビ小説「あんぱん」の放送に合わせ、明治大学校友会県支部が総会に合わせて開催。市民など約500人が聞いた。