
松本国際高校(松本市村井町南3)のマンガ・イラスト専攻の生徒2人が、全国の俊英たちが競うコンテストで受賞を果たした。作品が大手誌に掲載されたり、企業から仕事を受けることになったりして、プロへの確かな一歩を踏み出した。
2人は、共に3年の高瀬八朔(はっさく)さん(17、松本市)と小森師走さん(17、筑北村)。どちらもペンネーム。
高瀬さんは、集英社の「新人漫画賞SPARK(スパーク)」5月期で「デスペレイトバスター」が佳作に選ばれた。金(かね)稼ぎで戦闘に挑まざるを得なくなった若者を描いた43ページの読み切り作だ。
プロ漫画家の審査員からは、画力とともに主人公の成長の描き方を評価された。高瀬さんが意識したポイントで、「見てくださった」と自信になったという。作品は、先月発売の「ジャンプSQ(スクエア).RISE(ライズ)」に掲載された。
小森さんは、国内最大級の投稿サイトpixiv(ピクシブ)が主催する高校生向けイラストコンテストで「ネクストクリエイター賞」を受けた。小学生の頃の楽しげな通学風景が水たまりに映っているという様子を描き、テーマの「時」を表現した。
約1500点の応募作のうち、最優秀賞などの受賞作は十数点。小森さんの作品は躍動感を評価された上、「案件(仕事)を受けるのに十分な画力」として、高校生向け動画コンテストの主催者からメイン画像の発注を受ける権利を得た。
実は漫画家志望。今回のイラストコンテストは、同校の講師を務める火ノ鹿たもんさん(本紙連載「マツモトデイズ」作者)から勧められて応募した。「同い年の作品を見て発想を広げるきっかけになった」と話す。
「火ノ鹿先生の情熱的な指導、クラスメートや後輩たちの刺激を受けて成長できた」と声をそろえる2人は、美術系の大学や短大で研さんを続ける。