北アルプス展望美術館×長野県立美術館 絵画など「交流名品展」12月10日まで

池田町会染の北アルプス展望美術館は12月10日まで、「中信ゆかりの芸術家と北アルプスの山々・山麓風景画展」を開いている。県立美術館(長野市)が県内各地の美術館と、互いのコレクションを活用して開く「交流名品展」の一環で、両館と県の主催。絵画や彫刻など57点が並ぶ。
岡谷市出身の矢崎重信が太平洋戦時下の農村や祭りを水彩で描いた画集「信濃の子供」の原画からは、モンペ姿の少女たちが題材の「安曇野の田植」や、「盆々」など4点を展示。「盆々」は松本地域に伝わる女の子の夏の行事「ぼんぼん」を描いており、戦時下でも浴衣を着て行われたことが分かる。
中信地方の関係では、現在の松本市梓川出身の宮坂勝の油彩画「湖畔の並樹(信州木崎湖)」、安曇野市穂高出身の小林邦が描いた油彩画「水車」など。穂高出身の彫刻家・荻原碌山のブロンズ像「女」を含む3点もある。
県立美術館所有が48点と主だが、北ア展望美術館のものも9点あり、池田町の漆芸家・仁科典峰さん(2016年没)作のびょうぶなどが並ぶ。
北ア展望美術館学芸員の倉科智幸さんは「近代の作品が多く、レトロな雰囲気もあるが、美術館から眺める風景と似た絵もあるので、さまざまに楽しんでほしい」と話す。
午前9時~午後5時。24日以外の月曜と25日休館。一般600円、高大生450円。同館℡0261・62・6600