
家計や資産に関する総合的な資金計画を立て、アドバイスを行う専門家、ファイナンシャルプランナー(FP)。日本FP協会認定資格「AFP」を持つ伊藤強さん(44、安曇野市穂高柏原)は今夏、個人事務所を設立した。一般家庭などの金融プランを公正な立場で手助けしようと、12月から初心者向けセミナーを始める。
「資産形成のために何もしないでいることは、時代にそぐわない。人生目標を立て、家計を見直すことは、その第1段階」。FPは「家計のホームドクター」ともいわれる。地域の力になれればと、個人相談に乗ったり、商工会と話をしたりと、地道に動く。
大町市生まれ。立命館大で法律を学び、県内の証券会社に勤めた。営業マンとして働いたが体調を崩し、2023年に退社。今後を考えた時、「金融の知識を生かし、人の役に立ちたい」と思った。
今年7月の誕生日に個人事務所を設立。金融庁所管の認定法人「J|FLEC(フレック)」(東京)の認定アドバイザーにもなった。「特定の金融機関や金融商品の勧誘はせず、中立的なアドバイスをする」人を認める制度で、現在県内で12人、中信で5人いる。伊藤さんは最年少だ。
証券マンの経験を生かし、学校などを舞台に金融経済教育の時間を提供したい、とも思う。地域に向けた第一歩が、初心者向けセミナー「大人のマネビ」。マネビはマネーと学びをかけた伊藤さんの造語だ。
初回は12月14日午前10時~正午。安曇野市穂高のデザインオフィスARCO(アルコ)で開く。質疑応答も交え、お金の使い方、ため方、増やし方を学ぶ。現在は、知人を招いて授業の進め方を練習するなど準備中。「まだまだこれからだが、金融教育を浸透させたい」と夢を語る。
「マネビ」は要予約。3千円。定員15人。申し込みは「伊藤FP事務所」のホームページ。