
松本山雅FCは11月29日のJ3リーグ今季最終38節・ギラヴァンツ北九州戦を、東京都北区の「味の素フィールド西が丘(味フィ西)」で行う。来年まで使用再開が延びたサンプロアルウィンの代替会場として、運営会社が探し出した。ホームタウンから遠く離れて行われるホーム最終戦となったが、チケットの売れ行きは好調という。
29日もサンアルが使えないと決まったのは11日。運営会社はその前から、使用停止が続いた場合に備えて代替会場を探していた。
最終節の試合は日時を動かせず、選択肢は限られた。これまで2試合を開催した長野Uスタジアム(長野市)は、AC長野パルセイロのホーム戦がある。県内に他にJリーグの試合を開催できるスタジアムはなく、今月5日に宮崎戦を行った甲府市のJITリサイクルインクスタジアムも予定が埋まっていた。
当初、可能性を探ったのは国立競技場(東京都新宿区)。「日本サッカーの聖地」とも言われるスタジアムで、さまざまな出来事があったクラブ創設60周年の最後の試合を行い、ファン・サポーターにお祭り的に楽しんでもらう狙いだったが、調整がつかなかった。
他のめぼしい会場に電話し、地道に日程を確認していくと、味フィ西が空いていることが分かった。Jリーグの協力も得て開催が決まった。
チケットは好調 予想超える反応
味フィ西の収容人数は公式サイトによると7258人だが、実際はかなり少ない。過去のJリーグの試合では、1999年のJ2・FC東京─札幌戦の6148人が最多。2番目が、山雅がアウェーで乗り込んだ2014年のJ2横浜FC戦の5335人だった。
山雅の運営会社は今回、席数を少なめに決めた。立ち見席の安全性を考慮してのことだが、ニーズはかなり高そうだ。
両ゴール裏の自由席と、バックB指定席は発売早々に売り切れた。「UスタやJITでの試合は、それほど観客数が伸びなかった。味フィ西はさらに遠いので不安だったが、予想を超える反応」と運営部の松本竜平さん。首都圏のファン・サポーターや、J2昇格プレーオフ出場を争う北九州を応援する人の熱気を感じるという。
ただ一方で懸念材料もある。市街地にある味フィ西は駐車場がなく、外周のスペースも限られる。入場待機列が公道にはみ出すといった混乱を避けるため、来場者にはクラブが発信する情報をフォローしてほしいと呼びかける。
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ホーム最終戦ではアウェー席を除く全入場者に、クラブ創設60周年の記念ロゴなどが入った特別ブランケットを配る。試合後のセレモニーは例年通り行われる予定で、小澤修一社長や早川知伸監督らがあいさつする。山雅後援会東京支部は、スタンドの清掃活動を計画している。