
松本市の画家臼井勝彦さん(68、島内)は12月10~14日、市美術館(中央4)市民ギャラリーで個展を開く。支持体の綿布にアクリル絵の具を染み込ませるように線を重ねて色彩の層を作り、仕上げた独特な作品約40点を並べる。
自分の意識が入らないよう、決まった色をひたすら積み重ねる。線を描いた絵の具がにじみ、そのにじみが面になっていく。限りなく黒に近付ける作業といい、「乾くのを待ってその上から重ねるので、完成までに2~3年かかる」と臼井さん。
布はパネルに貼り、展示する。正面だけでなく側面からも鑑賞でき、作品は約30センチ四方から、1・7×2・5メートル程度まで。いずれも無我の境地で仕上げた力作ぞろいだ。
子どもの頃から絵を描くのが好きで、美術学校で勉強。卒業後はベルギーで長く暮らした。当初は静物画や風景画などを手がけたが、ヨーロッパで芸術をやり続けるためには、思い切ったことがしたいと現在の表現方法に。「絵画って何だろう」という問いに自身が出した答えという。
イメージを持たずに制作するため作品のタイトルはない。臼井さんは「素直に見て、感じてほしい。ぜひ足を運んで」と話している。
午前9時~午後5時(14日は4時)。入場無料。臼井さん℡090・4057・8893