近代歌人たちのラブレター展 塩尻短歌館12月26日まで

恋愛結婚が珍しかった明治時代、「短歌の里」塩尻市広丘地区出身の近代歌人から何組かのカップルが誕生した。企画展「いつの世も恋はひとを突き動かす~歌人たちの詩心あふれるラブレター」を開催中の塩尻短歌館(広丘原新田)は11月30日、太田水穂が妻となった四賀光子に宛てた手紙の巻物を、特別に初めて広げて公開した。
二人は短歌結社で出会い婚約。28歳の水穂は教師として働き、19歳の光子に学費を仕送りしたという。教師になった光子が福島県に赴任したため別居生活は6年に及び、光子はこの間に水穂からもらった膨大な数の手紙を、後に長さ約30㍍の巻物6巻に仕立てた。
この日は同館指導員の藤森円さんが二人について解説し、展示ケースから出した巻物を広げた。来館者は毛筆の美しい筆致に感嘆しつつ「読めない…」。一人が「みつさん、どうしよう、今夜のさみしいこと…」と読み上げると、「熱い!」と声が上がった。
巻物を広げての公開は同日だけ。企画展は26日まで。ほかに若山牧水が妻となった太田喜志子に、窪田空穂が同じく亀井藤野に宛てたラブレターなどを展示している。午前9時~午後4時半。入館料300円(中学生以下無料)。月曜休館。同館TEL0263・53・7171