
木曽町でフリーペーパーを制作している森谷祐子さん(67、日義)と坂下佳奈さん(34、福島)が冊子「木曽谷の鳥たち」を自費出版した。町内に生息する68種類の野鳥写真を掲載、庭先や林で見られる鳥たちの生き生きとした姿を紹介している。
冬に羽毛が雪玉のように白くなり「雪の妖精」と呼ばれるエナガ、青と黄が印象的なルリビタキ、ピンクのオオマシコなどの、愛嬌のある姿を紹介。雪原を羽ばたくスズメの群れ、川魚を補食した瞬間のカワセミ、樹上に並ぶキジのひな鳥といった生活の表情を捉えた写真も載せ、鳥たちの息遣いを伝えている。
野鳥専門のアマチュアカメラマン、平林昌寿さん(63、日義)が主に地元で撮影。10年間撮りためアルバムに保存していた。木曽の風土や文化の情報を発信する「やまざくら通信」を発行している森谷さんが、平林さんの写真を見て「ぜひ多くの人に見せたい」と冊子化を企画。写真を厳選し、坂下さんが制作を、森谷さんが編集全般を担当した。
自然環境に配慮し、希少種や撮影場所の掲載は控えた。子どもから大人まで親しめるよう、手に取りやすいB5判にし、文字も大きめにした。平林さんが鳥の豆知識も執筆した。
500部作り、郡内の小中学校に2冊ずつと、県林業大学校(新開)の全生徒に寄贈した。坂下さんは「今まで声だけ聞いていた鳥の姿を改めて知り、生活が楽しくなった」。森谷さんは「木曽には身近にこれだけ野鳥がいる。大切なものに気が付き、家庭の会話のきっかけになればうれしい」と話している。
68㌻、800円。ブックガーデンYAMAJI(日義)で販売。問い合わせは森谷さんTEL090・9936・6297