
古文書のくずし字の読み解き方を学ぶ市民講座が1月17日、松本市文書館(鎌田2)で開かれた。37人が参加。市文化財課の高山直樹さん(41)の指南を受け、実際に江戸時代の文書を読み解く体験をした。
高山さんの講座の3年目で、今回は平仮名がテーマ。五十音それぞれに以前は複数の表記があったといい、「現代の私たちにはもどかしいが、芸術的には表現の幅が広かったといえる」と高山さん。1音ごとに表記をまとめた一覧表を示した。
読み解きの教材は、江戸時代初期に画家の菱川師宣が出版した「小倉百人一首」。師宣がどの平仮名を使っているのか、一覧表を見ながら参加者たちは頭をひねった。
前後の漢字や歌の意味がヒントになる。「パズルみたいで面白いでしょ」と高山さん。スムーズに読むには慣れることだといい、「帰宅してからもこのテキストを活用して」とアドバイスした。
市内の女性(50)は、昨年に続いての参加。同じ音でも違う漢字を基にした別の平仮名表記があるということに、「今まで触れたことのないものに触れたようで、心に響くものがあった」と話した。