
大好きだから応援する「推し活」。対象はアイドルや俳優、アニメキャラクター、スポーツ選手などいろいろだ。松本市内でも推しのイメージカラーのネイルをしたり、フォトスポットを設けたりする店、ご祈祷(きとう)する神社などが登場している。
推しに少しでも近づきたい、いつも一緒にいたい、完璧な姿でライブに行きたい、ライブ会場で手を振ってもらうなどのファンサービス(ファンサ)をしてもらいたい、健康で活躍してほしい―といった願いを形にした推し活。はまる年齢層は広く、ライフスタイルの一つになってきた。同市内のネイルサロン「Oshiiro Nail(オシイロネイル)」(埋橋1)、りんごあめの「りんごのおもい松本店」(中央1)、縣護國神社(美須々)を訪ねた。

メンバーカラーベースにネイル
「Oshiiro Nail」は昨年4月オープン。爪をアイドルグループ中の推しのメンバーカラーにする、ライブのロゴを入れる、といった推し活が人気だ。来客の3~4割が推し活といい、ライブを前にネイルをする人が多い。
グループ全体が好きという「箱推し」にも対応。爪それぞれに全員のメンバーカラーを入れ、残った指にはグループのキャラクターなどをデザインしてくれる。
オーナーの小椋美咲さん(26)は、男性アイドルグループ「timelesz」の菊池風磨さんのファン。先日、東京ドーム公演に参戦したばかりで、爪はメンバーカラーの紫をベースにデザイン、グループキャラクターも入れた。
「ネイルをすると気合が入る。ライブ会場は戦場。いかにファンサをもらうかです」
午前10時~午後9時。日曜定休。予約などはインスタグラムのダイレクトメッセージで。
グッズを撮れるフォトスポット
りんごあめの「りんごのおもい松本店」。店内には、推しの縫いぐるみやアクスタ(アクリルスタンド)を置いて写真を撮れる専用フォトスポットがある。「推し活応援店」とオーナーの降旗淳子さん(44)は笑う。店内のオブジェをちょっとどかして縫いぐるみなどを置けば、そこでもすてきな写真が撮れる。
降旗さんは「NEWS」の加藤シゲアキさんが大好き。10代の頃は当時のジャニーズ事務所に所属した、デビュー前の「ジュニア」を応援。出演するライブに行き、会場で入り待ち・出待ちをするほどの熱量で推していたという。
結婚・出産で一度は卒業したが、2014年にNEWSの増田貴久さんらのユニット「テゴマス」の松本市でのライブを見て、思いが再燃した。「心の支えで、元気のもと。ファンがよく使う格言〝推しは推せるときに推せ〟です」
午前11時~午後7時。不定休。TEL0263・87・8687

「健康や活躍を」推しのため祈る
「縣護國神社」。昨年10月から推祈祷を始めた。禰宜の奥谷公胤さん(51)は「利害から切り離された誰かのために祈る心が推しの本質」と話す。
祈祷では推しの健康や活躍といった祈りを盛り込んだ祝詞を上げてくれる。県外から訪れる人がほとんど。「ライブが当たりますように」といったお願いをするケースもある。6千円からで、お守り、お札がもらえる。
お守りだけでも購入でき、透明なアクリルに「Happiness of precious existence(大切な存在の幸せ)」と金文字で書かれている。赤、青、黒など7色の飾りも付き、1500円。今後は色を増やすほか、デザイン自体の変更も検討している。
奥谷さんは「推しは心のよりどころ。見返りを求めず、推しのために祈る。それだけで心が満たされると思います」
TEL0263・36・1377
推したい対象もいろいろなら、推し活もさまざま。推しの姿を見、歌や声を聞けば、仕事も勉強ももっと頑張れそうだ。