
塩尻市を拠点に中信地方の短歌愛好者でつくる「広丘短歌会」が、「第一合同歌集 広丘」を刊行した。それぞれ40年余り活動した「原新田短歌会」と「広丘公民館短歌会」が高齢化などで会員が減り、2023年に合流して誕生した同会初の歌集だ。
昨年まで在籍した21人が、1人25首(入会1年未満は10首)ずつ自選した歌を収めた。挿絵や巻頭のカラー写真、作者の自己紹介文に付く似顔絵も会員が担当。温かみがある歌集になった。
「寝たきりの舅を八年姑八年看とりしわれがいま介護受く」は最高齢の宮田紅園さん(91、松本市)の1首。昨年入会した福田由貴さん(51、塩尻市)は「この半年三十一文字に触れし日は学び多くて頭脳がパンク」を載せた。
「近代歌人に近い表現を守り続ける人、現代風に挑戦する人など、混在が許されるのが短歌の魅力。気軽に詠むのが会のモットー」と、編集を担った代表の藤森円さん(54、同)。
現在会員は50代以上の18人で、市北部交流センターえんてらす(広丘野村)で月例会を開いている。短歌歴3年の小松さゆりさん(68、同)は「自分が詠むだけでなく、人の歌に隠された意味や、心の移ろいなどを感じられるようになりたい」と話す。
歌集はA5判、115㌻。1500円。市内の中島書店(広丘高出)と神田堂(広丘野村)で販売している。