
松本山雅FC(J3)は3月21日、明治安田J2・J3百年構想リーグ7節で、FC岐阜(J3)とサンプロアルウィンで対戦した。90分の戦いは2―2で決着がつかず、PK戦を5―4で制した。3連勝とし、今大会初めて白星を先行させた。
「自分に何ができるか」考えて結果
先制されて追いつき、勝ち越されても再び追いつき、PK戦の末に勝利をもぎ取った。「精神的に強くなったのでは」と、石﨑信弘監督は粘り強さを評価した。
2度目の同点弾はMF小田逸稀。後半14分、MF澤崎凌大の右CKを頭でたたき込んだ。173㌢と上背はないが、ジャンプ力や当たりの強さで空中戦を得意とする。「練習から澤崎のキックの精度がすごい。チームに貢献しなければいけないところでやっと形にできた」と、移籍後初ゴールを喜んだ。
ゴール前へのクロスも持ち味といい、開幕前の目標は4ゴール4アシスト。「今のペースじゃ全然足りないが、これが起爆剤になればいい」
J1鹿島アントラーズでプロデビューし、10年目の27歳。福岡で2シーズン主力として活躍したが、昨季は右膝のけがもあり低迷。再起を期して山雅に来た。
が、今大会も開幕の2試合でつまずいた。持ち場の右サイドを破られ失点を招き、「J1で活躍してきた自負があり、今もできるという気持ちはある。自分に何ができるのか改めて考えた」と1カ月前を振り返る。
「自信を失いかけたが、それでも試合で使ってくれた」。石﨑監督に感謝しながら、その戦術理解に努めた。「J1だと奪いに行かない守備もあるが、いつでも行く方に切り替えた。順応し始めたイメージはある」
この試合で初めてフル出場。ファン・サポーターから断トツの得票を集めて、試合の最優秀選手(MVP)に選ばれた。チャント(応援歌)の歌詞は「アーレ アーレ(行け 行け)、松本の小田逸稀―」。「『認めてもらっている』という気持ちにさせてくれる。サポーターのためにも戦いたい」