「かわほりプリベント」の山岸淳一さん 「殺さない駆除」目指し有害生物との良い解決策探る

大のコウモリ好き

「かわほり」とは「蝙蝠」の古名。コウモリが大好きな山岸淳一さん(48、塩尻市片丘)は、人間の生活域で害をなす生物の駆除を行う会社「かわほりプリベント」の代表を務める。駆除対象はコウモリ、ネズミ、ハクビシン、イタチ、シロアリ、ダニ…と多岐にわたるが、目指すのは「殺さなくてもいい駆除」だ。
かつて別の害虫駆除会社で働いた時、駆除=殺処分という方法しかないことに疑問を持った。人間と、人間に「害をなす」とされる生物の双方に、良い解決策があるのではないか。生き物の生態や行動を知り、対策を練り、殺さずに建物から退去してもらう。その実現に向け2014年、自身の会社を設立した。
春は忙しくなる時季だ。「コウモリが冬眠から覚めて活動を始めるため。3月中旬から依頼が入り始める」
コウモリは高気密高断熱の住宅の快適さを好み、屋根裏や壁の隙間に巣を作る。8割がアブラコウモリだ。殺さずにどう駆除するか。
「夜行性であることを利用します」。夜、自分から外に出ていくので、その間に出入り口を狭くし帰れなくする。これを繰り返すという。
ハクビシンもちょっとした隙間から侵入し、知らないうちに屋根裏を寝ぐらにされていることが多い。「物音やふんの臭いなどがしたら疑ってみてほしい」と山岸さん。
幼い頃から動物が大好きだった。豊富な知識は、製薬会社やメーカーとの共同研究に生かされ、生物の住宅侵入を防ぐ新しい商品の開発に携わる。
コウモリ研究も続けている。6月27、28日には「第30回コウモリフェスティバルin乗鞍高原」(参加無料)で講師を務める予定。「乗鞍・上高地は、世界でここにしかいない希少なクビワコウモリの生息地。多くの人に知ってほしい」
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