
松本市浅間温泉2の本郷公民館は3月21日、地区の歴史や自然、ゆかりの人物などについて学ぶ講座の2回目を開いた。今回は民俗研究家で「長野県民俗の会」役員の福澤昭司さん(同市)を講師に開催。約30人が「折口信夫の人と学問」と題した話を聞いた。
福澤さんは、民俗学者で歌人の折口信夫(釈迢空、1887~1953年)が、国学院大臨時代理講師となった1918(大正7)年に東筑摩郡教育会に招かれ、小学校で講演したことを機に、同市を中心に県内各地の学校で教員に国文学などの講義をし、各校に歌も残していることを紹介。29年に松本で始まった文化サロン「話を聞く会」でも講師を務め、浅間温泉の「枇杷の湯」や「玉の湯」などで講演した─と伝えた。
また福澤さんは、「折口学」と呼ばれる独自の学問体系について紹介。人となりにも触れ、「折口は誰にでも平等で人を大切にすることで知られ、人を引きつける〝人たらし〟であった」と話した。
講座は昨年初めて開催。前回は温泉について学びを深めた。