〝脱炭素〟立場を超えて 90人が参加し初の「松本平ゼロカーボン未来トーク」

地球規模の課題「脱炭素」をテーマに、企業関係者や若者、学生が立場を超えて話し合う「松本平ゼロカーボン未来トーク」が3月19日、松本市の信毎メディアガーデン(中央2)で初めて開かれた。松本地域の産学官連携組織「松本平ゼロカーボン・コンソーシアム(MZCC)」(加盟116団体)が主催。約90人が参加した。
「クロストーク」のコーナーでは、市内企業3社の代表が、事例紹介や若者への思いを話した。建設・不動産業のアスピア(宮渕1)は、新社屋をエネルギー効率の優れた建物にした。百瀬方洋社長は「松本平でゼロカーボンを実現するには、建設業の役割が非常に大きいと考える」と述べた。
上條鋼材(和田)は、「里山田園開発」というチームを立ち上げ、90世帯ほどを対象に「電力に関するカーボンフリー」を実現させる計画を進めている。上條隆章社長は「興味がある人は参加してほしい」と呼びかけ、「長野や松本が好きな人は、この地域でしかできないことを見つけてほしい。また、『このミッションに携わりたい』と思える職場が、地域にもっと増えてほしい」と話した。
産業廃棄物処理のフロンティア・スピリット(同)は、不要な物を資源として再活用できるよう、廃棄物の解体で生じたごみからクリーンな電気や建築材料を作るなど、一歩進んだ脱炭素に挑戦中。同社経営企画部の小澤浩さんは「資源リサイクル業を、循環の一番上流にいて資源を最初に作る業種にしたい。今後伸びる業種だと思っている」と話した。
「グループトーク」では、企業関係者や学生が4、5人のグループをつくり、企業の取り組みや課題について話し合った。「未来トーク」では、日本気候リーダーズ・パートナーシップの松尾雄介事務局長が「気候変動と脱炭素ビジネスの潮流」の題で講演した。
松本大総合経営学部2年の松岡ありささん(20)は、就職活動に向けて地域の企業を知りたいと参加。「脱炭素を人ごとではなく自分ごととして考えたいと思った。企業の事例からの気づきや学びも多く、環境問題に前向きに取り組む企業に興味が湧いた」と話した。