【ガンズリポート】まず「走力」テーマに J3経験・山本も意欲

松本山雅FCが1次キャンプ(1月30日~2月11日、和歌山県串本町)に入り、初めて臨むJ3に向けて練習を積んでいる。新たな顔ぶれの1人が、AC長野パルセイロから2季ぶりに復帰したMF山本龍平だ。一足先にJ3を戦った21歳は、練習テーマとして真っ先に「走力」を挙げる。
チームは松本での始動初日(1月24日)、ひたすら10キロを走った。ボールに一切触れない練習を、山本は「ポジティブだった」と振り返った。
2020年は山雅でJ2に8試合出場。昨季、パルセイロに期限付きで移籍してJ3の24試合に出場し、「走れる選手が多いと感じた」という。「パルセイロも」と付け加え、信州ダービーで相手に差をつけるポイントにも「走力」を挙げた。
だからこそ、キャンプでも「走れる準備をしっかりしたい」。戦術の習得はその上で、と強調した。
その意識は、名波浩監督も同じだ。「選手たちを相当走らせる」と宣言した新体制発表会に続き、始動初日も「山雅らしさ」を目指すとし、最初に「90分間走りきること」と口にした。練習では選手に伴走した。
チームづくり序盤の課題を明確にし、山雅のJ3シーズンが始まっている。