小学生サッカーの第21回チラベルトカップ県少年大会は8日、準決勝以上を松本市かりがねサッカー場で行った。同市勢同士の決勝は、FCセダックJrが筑摩野スポーツ少年団を5─0で破り、8年ぶり2度目の優勝を果たした。
8人制、前後半20分ずつ。準決勝でセダックはフォルツァ松本Jrを3─0で、筑摩野はアンテロープ塩尻ジュニアAを0─0からのPK戦(4─3)で下した。
決勝でセダックは前半、8分に中田颯希(さつき)(並柳6)が左からのパスをバーに当てながらも決めて先制し、続けて中田、山岸功季(寿6)、藤川恵祐(穗高北6)がゴール。後半10分には横山佳維志(かいし)(豊科東6)がダメ押しの5点目を挙げた。
チームの優秀選手に選ばれた中田は「絶対優勝しようという気持ちだった。積極的にゴールを狙い、力を出し切れた」。主将の奈須野真生(寿6)は「声を出して相手を圧倒するなど、チーム全体で力を合わせた。『どんな相手にも負けない』と臨んだのが勝因」と喜びをかみしめた。
神明拓司監督(34)は「1次リーグでPK負けし、マイナスからスタートしたが、試合を重ねるごとにうまくなった。決勝は緊張せず、自分たちの良さを出せた」。
敗れた筑摩野の里見秀明監督(58)は「決勝は緊張したのか、足が止まった。失点しても気落ちせず、ボールも人も動く自分たちのサッカーをするのが課題」と話した。
大会は松本市と市サッカー協会でつくる実行委員会が主催。昨年は全県の96チームが参加したが、今回はコロナ対策で規模を縮小し、参加を中信地区の24チームに限定した。