瀬音聞きながら楽しむ景色
旧中山道の洗馬宿沿い、看板に沿って少し林に入ると「邂逅(あふた)の清水」がある。奈良井川の河岸段丘にあり、丸太をくりぬいて湧き水をためる「水舟」に流れ落ちる瀬音を聞きながら、眼下に広がる水田風景や川の流れを見ていると時間を忘れそうになる。
ここは平家追討のため挙兵した木曽義仲と、忠臣の今井四郎兼平が合流(邂逅(かいこう))した場所。その際、疲れ果てて歩けなくなった義仲の馬の足を清水で洗ったところ、元気を取り戻したという伝説がある。市の「ふるさとの水20選」でもある。
一帯は地域の住民15人ほどで組合を作り毎月、維持管理をしている。花を植えベンチを設置、水舟も2年前に新しくした。
会員の奈良井宏美さん(82、宗賀)は「中山道を歩いたらぜひ立ち寄ってみて」。今の季節は水田の水鏡が美しい。四季の変化も見てみたい。