【眺めてみれば】#48 山と木材の“連峰共演”(大桑村野尻)

美しくマッチする“山並み”

JR中央西線・野尻駅近くの線路を渡り、木曽川に向かって車を走らせていると、中央アルプス・木曽駒ケ岳を背景に大量の木材が並ぶ風景が目に飛び込んできた。山の形に積まれた木材がいくつも並ぶ姿は、中アの山並みにマッチして美しい。
ここは木曽森林管理署南木曽支署(南木曽町読書)が伐採木を一時保管する「野尻貯木場」。同支署によると総面積は1万9700平方メートル、貯材量は約4200立方メートル。樹種はヒノキとサワラがメイン。2~3月は年間で最も貯木が多く、4千立方メートルほどに達するという。
優美な山容の木曽駒ケ岳、郡内にいくつかある貯木場は、単独で見たことはあるが“共演”は初めて。その迫力に感動した。優良な木材産地として歴史ある木曽。その価値がこれからも続くことを願う。