【眺めてみれば】#40 田川高校のイチョウ並木(塩尻市広丘吉田)

青春映画の舞台のように輝く

正門から校舎まで真っすぐ伸びるエントランス通路の両側に、立派なイチョウの木が並ぶ。複数の映画やドラマの撮影にも使われた風景で、黄色の葉に彩られたこの時季は、生徒たちの登下校が青春映画のワンシーンのようにきらきらと輝いて見える。
イチョウの木は、北門横の1本を合わせ20本ある。1982年の開校時に苗木を植え、学校とともに40年を迎えた。9本の雌の木からはギンナンが落ち、生徒たちが踏まないように気を付けて歩く姿が秋の風物詩だ。
近所の人たちが拾いに来るのも恒例で、毎年楽しみにしている。
同校勤務7年目の教務主任、池上宏教諭(65)は「生徒や職員にとってイチョウ並木は身近で当たり前の景色だが、季節を感じさせてくれる学校のシンボル的存在」と話す。例年11月中旬ぐらいまでが見頃という。