【野遊びのススメ】#45 白馬岩岳で大人も子どもも雪遊び

スノーボードをしたいが、折からの腰痛が阻む。ああ、ゲレンデが恋しい。そんなとき目に留まったのが白馬岩岳スノーフィールド(白馬村北城)にある「IWATAKE WHITE PARK(イワタケホワイトパーク)」。ここならスキーやスノボをしなくても、雪山で非日常を味わえる!家族と一緒に訪れた。

雪山で非日常を楽しもう

ゴンドラに乗ること約10分。1289メートルの山頂に到着すると、360度見渡せる絶景に気分爽快。カフェレストラン「スカイアーク」の隣に広がるブナの森、そこがイワタケホワイトパークだ。
まず目に飛び込んできたのは、幹のそこかしこにある、動物をかたどった雪像。「ウサギさんだ」「ここにカメさんもいる」と、娘(6)と息子(4)は大はしゃぎ。
まだ誰も足を踏み入れていない新雪を見つけると、もふもふと分け入り、雪を空に放り投げたり雪玉を作って遊んだり。娘は大の字に横たわり、空を見つめながら大自然を全身で感じ取っている。
たき火で暖を取りながら「スモア」作りができるエリアがあり、スタッフに声をかけて体験(1人500円)した。
スモアは、溶かしたマシュマロとチョコレートをビスケットで挟んで作る、キャンプで愛される菓子。串に刺したマシュマロを、焦がさないように上手に溶かすのが腕の見せどころ。熱したマシュマロでチョコレートを溶かすなど、遊び心もある。火のぬくもりとスモアの甘さが、心を穏やかにしていく。
たき火エリア近くに設けられた氷の滑り台「Yoo-Hoo!Ice Slider(ヤッホー!アイススライダー)」は、今季初登場のアクティビティー。木製のそりに乗って滑る直線35メートル。スピードは緩やかで、息子も安心して楽しめた。
アイススライダーは森の奥にもう1本ある。こちらは長さ15メートルだが、カーブがあってスピード感満点。ちょっとしたスリルを味わえる。大阪から訪れたカップルが「童心に返る」と、何度も滑っていた。
このほか、夏季も大人気の絶景大型ブランコ「ヤッホー!スウィングpresentedbyにゃんこ大戦争」(500円)やドッグランスペース、キッズ&初心者ゲレンデ(そり、チュービング、ストライダーの貸し出しは1時間500円)もある。
北アルプスの山々が目の前にそびえる絶景テラス&カフェ「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR(白馬マウンテンハーバー)」に立ち寄り、米ニューヨーク発のこの上なくおいしいパンでおなかを満たしてから、帰りのゴンドラに乗った。

娘は新雪の上を歩いたことやアイススライダーが楽しかったと言い、記者はカフェで紅茶を飲みながら眼前の山をぼーっと眺めている時が至福だった。アクティブに動いても、何もしなくても心地よい空間は、まさ「にリゾート」だ。
ゴンドラリフト往復券は大人2400円、子ども(小学生以上)1300円、ペット700円。白馬岩岳スノーフィールドTEL0261・72・2474