【眺めてみれば】#26 豊科近代美術館と北アルプス(安曇野市)

庭園や山々も楽しめる憩いの場

青空の下、北アルプスの山々を背景に立つ、中世ヨーロッパの修道院をイメージしたロマネスク様式の安曇野市豊科近代美術館。敷地にはバラを中心とした庭園があり、地域の憩いの場として親しまれている。
バラは500種千本が植わり、見頃を迎える5月27日~6月4日は「ローズウィーク」を予定。庭は無料開放しているので、誰でも自由に見られる。
美術館は1992年、旧豊科町が旧豊科中学校跡地にオープンした。彫刻家高田博厚(1900~87年)の作品約200点や画家宮芳平(1893~1971年)の作品約2千点などを所蔵。少し前まで見事な花を咲かせていた桜は、学校の名残という。
一帯は落ち着いた雰囲気で、訪れた人にも好評だ。清澤栄三館長(65)は「安曇野には文化を大切にする思いがつながっている」。