【ガンズリポート】マッチレビュー 11節・5月28日山雅2-4鹿児島

リード守れず逆転負け

松本山雅FCは鹿児島ユナイテッドFCに逆転負けした。2度リードを奪いながら守り切れず、試合終了間際に勝ち越された。リーグ直近5試合は13失点を計上し、1勝4敗となった。

方針は変えず練習から厳しく積み上げを

4失点は、今季初黒星を喫した4月16日のアスルクラロ沼津戦以来で、「こんなに失点するのは松本山雅ではない」と、硬い表情で振り返った霜田正浩監督。内容を見ると、プロらしくもない。
逆転された3失点目は、個人のミスだ。MF住田将が自陣ゴール前で蹴り損ねた上、中途半端なパスを出して奪われた。「周りが見えていなかった」と住田。サポートする仲間の声もなかったのか。
失点した時間帯には、チームの拙さが表れた。先取点の9分後、2点目はハーフタイムを挟んで4分後に、それぞれ追い付かれた。沼津戦でも、得点して5分以内に失点という場面が2度あった。試合を優位に運べる状況を生かせず、しかもホーム戦で、自滅のような逆転負けを繰り返した。
攻撃は、3試合連続無失点中だった相手にシュート15本を放ち、2点を奪った。「狙い通りできたかな」と霜田監督。記者会見で、今後の方針を確かめる質問が終わりきらないうちに、「変えません。積み上げる」と語気強く返す場面もあった。
反転攻勢の足がかりはあるのか。指揮官が「練習の厳しさ」に触れると、副主将のMF菊井悠介も「練習からチームとして厳しく、責任感あるプレーを求めていくしかないんじゃないか」と覚悟を語った。