【眺めてみれば】#37 緑色のトトロ(松本市笹賀)

“らしさ”追求満足の「完成形」

笹賀運動広場近くの松本市道を車で走っていると、突如大きなトトロが目に飛び込んできた。作ったのは上條甲吾さん(62)。自宅庭にある高さ約3メートル、横幅約1・8メートル(最も太い部分)のメタセコイアを刈り込み、目や口などを付けた。隣にはベニヤ板で作ったバス停も置く。
作り始めたのは10年以上前。「単純に丸く刈ってもつまらない。トトロみたいに耳を付けてみようか」。当初は形も整わなかったが“らしさ”を追求。夢中になった。
今年は白と黒のプラスチック板で作った口、たこ揚げ用の竹ひごでひげを付けるなど大幅にレベルアップ。耳の形も満足のいく仕上がりで、「完成形」とほほ笑む。
例年、冬場は目や口を外し“冬眠”させていたが、「取らないでほしい」という声を受け、今年はそのままにするつもりだ。